視点
大人になってくると、それまで生きてきた過程の中で人格が形成され思考パターンも
決まってくるように思う。

自分が何に感動し、何を拒否するのか。
それは人それぞれ千差万別で誰一人として同じ物は無い。
もちろん近しい考え方をする人はいるし、その近しい感じ方をする人達が作る輪の中に
いると心地よいと感じたりもする。
自然とグループは形成され、考えを違える人からは自然と距離を置くようになる。
(反面教師として行動を共にする場合はあると思うが)
ただ社会の中で生きていく以上はそうした人達と関わる必要があり、その関係におい
ては優柔な姿勢を見せて従うか、または反抗するか、はたまた従っている振りだけを
するかという選択を迫られる。
往々にして衝突を避けるためには柔軟に従うか、従っている振りをする事になる。




僕は元々エゴの強い人間なのでこの場合、反抗(反論)する事が多い。
自分でも嫌になるほど人と衝突する。
円満な関係を作るには振りだけでもすればよいのだろうが、ついつい自分は自分はと
言ってしまう。

多分今までは、心の広く大きな人達の大きな愛に見守られてきて、そんな馬鹿な僕を
掌の上で遊ばせてくれていたのだと思う。
(守られていたとも知らずに、エゴの塊になってきた僕は本当にどうしょうもない)

最近になってその事を痛切に気付かせられる事象が幾つかあった。
穴があったら入りたくなるような恥ずかしい出来事が・・・
しかし、時は既に遅くダメダメ振りを発揮して、その人達には僕がいかにダメなのかを
印象付ける形になってしまった。
(本当に反省。この事は一生記憶に残り、今後の人生の糧になるでしょう。)

そんな中で、新たな発見もあった。
素直に意見を聴こうと思える人と、どうしても素直には意見を聴こうと思えない人。
前者はこちらの質問に明確な本人の意見を述べて、新しい視点を示してくれる人。
後者は僕の為だからといいながら、自分の保身を最優先して人従わせようとする人。

もちろん後者にも良いところはある。
例えば、世渡りを上手にしてゆくためには、その人の言う処世術を使った方が事は
スムーズに進む。
しかし、僕は僕の仕事は認めてもらいたいけれど、別に上手に世の中を渡って行こう
とは思わない。
また、自分が感じた写真を撮っていきたい。
青臭いかもしれないけど、そうなのだ。
(あー、ごめんなさい。人に優しい写真を撮らないと本当はいけないんですよね。)
一番嫌なのは気配りが利きすぎて敏感肌なあまり、危険を感じると自分を守るために
ころころと意見を変えること。
その意見は僕の一番弱いところを突いてくるために、一切反論をする事が出来ず、
従う以外の道を作ってくれないこと。
確かに命は助けてくれる。だが、ダメージは大きい。
(命を助けてくれた事は、本当に感謝しているんですけどね。)
余裕が出来ないように、真綿で首を絞められているような錯覚に陥る時がある。
この関係は正直辛いです。
でも、この人の言う事は至極もっともな事で、大切な物の考え方なのだ。
僕に一番欠けている皮膚感覚を教えてくれる。

かたや前者は頑固者なんだけど、一本ビシッとした筋が通っていて、ブレが無い。
その意見は非常に歯切れがよく、言葉に人を納得させるだけの力がある。
決して思い込みで意見はいわない。
物事をあらゆる角度から見て吟味し、何が適切なのかを考えた上で信念の元に
言葉を繰り出してくる。
この人と初めて議論した時にそう感じた。
なので、その人の意見は素直にそうなんだと思うことが出来た。
まさに『腑に落ちた』のである。
全く違う意見を言われたとしても、この人とは口論にはならずに議論する事ができる。
なぜなら、どうして自分はそう思うのかをロジカルに端的な表現を使って示してくれる
から、それがとても心地よいだ。
僕はこの人と話をするのが大好きだ。

ただ残念な事に直接顔を見ながらの会話ができないことだ。
そう。お互い遠くはなれた場所に住んでいるので、電話でしか話をする事ができない。
距離だけはどうしても埋めることが出来ない。
もっと傍に行けたらいいのに。
会って話ができたらいいのに。

今、僕は両極端な人と接している。
この時期にこの人達と出会ったのは必然であって偶然ではない。
確かに片やストレスを感じ、片や安らぎを感じる。
でも、どちらか一方だけでも駄目だったような気がする。
どちらも今までに出会わなかった存在だから。
今の僕にもっとも必要な部分を備えた二人。
僕はこの二人と会うためにミラノに来たのかもしれない。

視点の違う二人。
でも、どちらも僕が持っていなかった視点を持った二人。

あなたも視点、変えてみます?
photo by GON
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by illy23 | 2005-03-22 18:11 | 人物
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