櫻櫻
ミラノは春。
穏やかな日々が続いています。

一日中良い天気という事は無いけれど、それでも暖かい風が吹いています。
そう冷たい冬の風ではなく、明らかに春の訪れを告げる風が吹いています。
木々は芽を出し始め、美しい新緑の季節がそこまで来ていると言いたそう。
目に映る光景は途端に色を帯びてきた。
ミラノは春。

日本も桜の季節ですね。
実はイタリアにも桜は咲きます。
日本と同じ染井吉野があるかは知りませんが、桜の一種がこの時期花を咲かせ綺麗に
街を彩ります。
何だかジッとしていられない。
そんな衝動に心が揺れているよう。

「桜の花の下は怖ろしい」の行で始まる“坂口安吾”の『桜の森の満開の下』という短編
小説を昔読んだ記憶がある。
精神の迷宮のようなその物語は桜の花開くその時期に、血が騒ぎ心躍りだす僕を更な
る桜への興味へと誘った。
「桜の木の下には死体が埋まっている。だから花は淡い紅色に染まるのだ。」
そうか、だからその血の色が混ざった桜の花弁を見たとき僕は、血が騒ぎ出すのだと。

もちろんそんな話は作り話で、現在に通用する筈は無い。
でも、でも、・・・

春の風は心地よく、それでいて気持ちを駆り立てる。
桜の花吹雪のように・・・

ミラノに咲いた桜
photo by GON
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by illy23 | 2005-03-23 23:38 | 風景
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