いつか戻る場所 vol.2
大好きな場所Vancouver。
この場所で起こったことを思い出すと、自然と笑みがこぼれてくる。

学校をあれ程楽しいと思ったことは一度も無い。



僕は九州の出身で、その所為なのかはわからないのだが、厳しい環境で育った。
男子女子の区分け、身形や生活態度も非常に厳しく躾けられる。
それが学校という場所だとずっと思っていた。
当然先生は絶対で、意見するなどという事は許されない。
粛清という名目の指導。(現在だと体罰になるのかな?)
それら全ては当たり前の日常茶飯事だったし、その事を不思議とも思わなかった。
(親もどうぞ叱ってくださいって態度だったしね。)

なので、初めて学校が自由で楽しいものなのだと知った。(遅いよ。遅すぎる。)

Vancouverでの語学学校のクラスで一緒になったのは岐阜の高校生の男の子が2人。
(春休みを利用して3週間のホームステイ)
東京の高校生(この子も同じ)の男の子が1人。
沖縄の家事手伝いの女性1人。
北イタリアのnurse(もちろんイタリア人)の女性1人。
そして、僕の合計6人。
ん?!あれ?待てよ。もう一人いた。
静岡の女性。
そうだ、会社の休みを利用して一週間だけホームステイと語学学校の体験をしに
来ていた人がいた。(ごめんなさい。忘れてた。今、思い出したよ。)
てことは、合計7人です。(本当にごめんなさい。)
とにかく、生まれ育った場所も年齢も区々なメンバーが、これからどうやってやって
いくのか興味津々でした。

先生は、元音楽教師のペニーというちょっと年配の女性。
彼女の教え方は独特で、流石元音楽教師。
こちらの幼稚園や小学校で教えているであろう歌を、歌わせるといった手法だった。
歌詞の中に出てくる語句を丁寧に、身振り手振りで理解させてくれる。
もちろん難しいものは何も無くて、色だったり、体のパーツだったりと、極々初歩的
な単語や熟語といったものだ。
それ以外にもGranville Islandにあるマーケットへ行って実際の品物を指差しながら、
やはり名前や色、それに個数だったり、買い物する場合の言い方だったりと、まる
でネイティブの子供に教えるように根気強く教えてくれた。

※Granville IslandはVancouverの南側に位置し、Granville Street Bridgeによっ
てdowntownとつながっている中州のような場所。
1917年以来重工業地区として使われていたが、1960年代以降は次第に使われなく
なり、忘れられた場所になっていたのだが、1970年代になって数名の実業家がこの場所
に目を付け、総合商業施設として生まれ変わらせた。
工業用建物の大部分は改修され、巨大な市場、幾つかの劇場、ホテル、レストラン、
ギャラリーなど、現在では人気のスポットとなっている。※

ペニーがさりげなく授業の一環として連れて行ってくれた場所は、Vancouverでも
人気のスポット。
流石です。こういうところがさり気無くてお洒落。
日本で校外授業っていうと、女教師課外授業って違うか・・・(すみませんバカで)
えっと、遠足とか、工場見学、林間学校、修学旅行など位だと思う。
(いやぁー、実にお堅い国)
海外の学校が全てこうなのかは知らない。
もしかすると、この学校がたまたまかも知れない。
しかし、こういう遊びや生活に根ざした授業を取り入れることで、確実に生徒の関心を
引き、勉強が楽しいものだと思えるのではないだろうか?
現に僕はもっと喋れるように成りたいと思ったし、コミュニケーションを取れるように成る
にはhomeworkが重要だと感じた。(自主性が無いと身につかないから)

僕は結構幸せで、学校や先生(次のクラスで出会ったMaureenはさらに凄い)に恵まれ
ただけではなく、ホームステイ先には2歳の男の子(名前はJoshua)がいて、ホーム
マザーに同じレベルで話をしてもらっていたし、ジョシュと遊ぶ事は本当に会話の役に
立った。
愛情を持って、丁寧に優しく体に教え込まれる事は本当に身にしみる。
日本(当時僕の地元では)の恐怖政治に近い一種独特の上から押さえつけるやり方
では、その時は怖いから勉強はするが、決して自分の為の勉強にはならず、先生や
親のご機嫌伺いのための勉強なので、全く身になっていない。
(人は千差万別なので、この場合は僕だけに当てはまります。)
勉強が楽しくないもの、逃れたいものとして記憶に残っている事は不幸である。
僕はVancouverに行かなければ、学校や勉強が楽しいと思うことは無かったかも知れ
ないし、物事を積極的に体験しようという感覚には成らなかったかも知れない。

あー、また長くなってしまった。
今日はこの辺で。
続きはまた今度。
ただ、今回この話を続けるに当たって、連続して連載するかはわかりません。
相当長く成りそうなんです。(本当にまだ導入部分なんです。だから、そんな予感)
ちょっと気長に構えようかと思います。

Naviglio(ミラノ)の夕景
photo by GON
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by illy23 | 2005-03-29 00:21 | いつか戻る場所
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