2005年 01月 03日 ( 1 )
旅の行く先2
新雪の中を滑り始めた板は従来経験していた物とは大きく違った。
その新しく張りのあるボディーは大きく括れて、体重をかけてもその弾力で深雪をものともせずに弾き返してゆく。
さらに驚くことに、簡単な体重移動だけで板がレールの上を走るがの如くスムーズにシュプールを描き出したこと。
ギャップの手前で多少ラフな操作をしてもちゃんと方向を変えてくれる。
今まで、これほどまでに雪と板の密着感を感じた事が無い。
思わず嬉しくなり右へ左へ、小さく大きく、早く遅く体を切り返していった。
自分の体とマッチしている喜びは快感へと変わっていくのがハッキリとわかった。
体と体の相性がこれ程良いとは・・・
いつに無く激しく強く気持ちを込めて体重をかけていく。そして疲れも見せずに麓を目指して一気に駆け下り始めた。

途中仲間の一人が僕を追い越していき、数メートル先で止まった。
僕を呼び止めにきたのだ。
どうやら夢中になって走っていた僕は、予定のコースから少し外れていたようだ。
方位を確認してコースを修正。再び下りだして程なく仲間達と合流し、一旦休憩をした。
だが僕は久しぶりの冬山に興奮し、真新しい雪の中に体を埋めていても何だかとても幸せな気分が込上げてきた。
ワクワク、ドキドキして着かない。、しばし雪の上に寝転がりながら空を見上げた。
気持ちの良い日差しが実際の気温より暖かく感じさせた。
「僕は生きている。」
何故だかそんな言葉が口を吐いて出てきた。
どうしてそんな事を思うのだろうとふと少し考えたが、気持ちの良い銀世界はまるでそんな事などどうでもいいじゃないかと言っているようだった。
今この場所に居る幸せが少しでも永く続くように「わぁーーっ」と大きな声で叫んでみた。
皆もつられてそれぞれに大きな声で何かを叫びだした。
一通り言い終わると急に皆顔を向き合わせて笑い出した。
2004年の年末を僕は一生忘れないだろう。
大切なひと時を過ごせた事に感謝。

連なる峰をジャンプ!2005年へ向かってジャンプ!
photo by GON
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by illy23 | 2005-01-03 17:56 | スポーツ